キハシロ雑記

日々のことやら作品のことやらなんやかや
書き込んで参ります。

小さめ画像はクリックすると大きくなるものも。。。

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五百羅漢展

本日行ってきました。

あまり仏教的知識もないまま鑑賞。二幅一対が多いので、それに対して一つずつ解説つき。山下祐二氏によるものらしく、現代的な視点で書かれてたりで結構笑えます。
展示会、出口後に流している映像は、HPでも見られるので混んでるときは帰ってから見るか、予習していくのもアリでしょう。グッズ売り場にある「羅漢新聞」が頑張っていて楽しめました。

展示自体は100幅あるのでかなりお腹いっぱいになりました。100幅描き上げる前に作者が亡くなられたため、最後の方は奥さんと弟子が描いたそうです。
作品は掛け軸に仕立てられているのに、植物が南方風だったりなんじゃこれ的なものだったり、垂直に立つ木が描かれていたりで妙な違和感が。西洋技法も取り入れた、という陰影のついたものが結構シュール。。。
江戸末期の作家と初めて知りました。

山下氏も上げている「第22幅 六道 地獄」での風の表現、ぎっちぎっちに精密に描いている中、この一発勝負の表現は凄かった。
あと墨で書かれた下絵の迫力も凄かったです。

それから成田山新勝寺蔵の「釈迦文殊普賢四天王十大弟子図」、これは見てると光の加減が変化するので、ずーっと見てることをオススメします。



帰りの電車の中から初めてスカイツリーを見た。こんなところにあったんだ…
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「工房からの風」に行ってきた

明日もやってます。宣伝。

以前に出展させて頂いた、千葉県市川市ニッケコルトンプラザ屋外でのクラフトフェア「工房からの風」に行ってきました。純粋に遊びに。

で、戦利品。

コーヒーポット・湯飲み.jpg

前に別の展示で見た途端欲しくなった垣本さんのコーヒーポット(豆入れ)をお金を貯めて購入。
昼頃着いたら、スプーン(メジャー)付きのはかなり売れてしまったとのこと。
スプーン無しはこれと桜材(であってる?)のだけ。
あとちょっと遅れていたら危なかった・・・
メジャーは自前のがあるので容器だけ。写真が下手ですが実際は真っ直ぐの筒状です。
「天然生活」vol.58にも載ってます!

左はこれもヒトメボレの小杉かん子さんの湯呑み?
たくさんの絵柄、たくさんの色がある中で、目に入ってくるのは一つなのが不思議だ。


湯呑み.jpg
アップ。
バッタかな?

いろいろ買いそろえたくなる〜 とりあえず5客は・・・


あとは綿工房の磯さんのところでおしゃべりしまくる。


雑誌といえば、今発売中のクロワッサンにも料理人が使う作家ものの道具が載っていて、知り合いの作家さんのも載っている。よかったらご覧ください。って私が言うことでもないが。
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「現代美術も楽勝よ。」

週末は天気が悪くなる、というので急遽水戸芸術館に展覧会を見に行ってきた。

別に冗談で言っているわけでは無い。

水戸の展示は結構長い。

だもんで、まだあるなーとか余裕をかましていると、気付くと終わっていることが結構ある。
なので思い立ったときに行かないと危険なのである。

今回は車で移動。

6月とは状況が打って変わり、いきなりエアバック、カーナビ、ETC、おまけにテレビまで見られる車になっている。無論軽トラでは無い。
家で10数年乗っていた車をエコカー減税を機に買い換えたばかりなのである。長野に行く予行も兼ねて乗り慣れとかないと。

しかしETC割引は魅力的だ。  ま、そのうち無料化して意味なくなるかもしれないけど。

行きは美野里PAで食べようと思ってたうどんが実は上りにしか無いと知り、何も購入せず友部SAに行き「牛まん」を購入。でも前に食べた豚メンチカツのがおいしかったかな・・・

カーナビも使ってはいるが、今まで一度も指示通りの道を走り続けたことが無い。
人間だったらとっくにキレてる、というぐらい意に反した走りをする。
基本、幹線道路を優先しているせいか”何故そこを走らせる”ということが多いのだ。
直角に曲がればいい道を、先に進んで斜め左に曲がって右折、というルートを通らせようとする。しかも道路の広さはほぼ変わらない。お前は何をさせたいのだ・・・
でも現在地を常に確認できるのは便利なので、走行中はつけっぱなしが多いです。しかも普通の地図も併用してます。

駐車場は買い物して駐車料金を浮かすつもりで、京成百貨店の駐車場を利用。
最初の30分は無料で、以降1時間300円、その後は30分毎に150円。
と、思っていたら買い物客は違うんですね。
30分無料は一緒で、その後は30分毎に100円と芸術館地下の「水戸市五軒町地下駐車場」とほぼ同じ料金設定。
2時間42分駐車して、30分サービス、3000円超えの買い物して2時間サービス、30分の分100円を支払いました。
でもこれ、いざとなるとすぐに欲しいものが思い浮かばず、LOFTと本屋をいったり来たりで時間ロス。もっとさっさと買い物してれば払わずに済んだ額 _| ̄|○

ちなみに水戸芸術館地下の駐車場は市営で芸術館の管轄ではないので、芸術館を利用しても料金が優遇されることはありません。代わり駐車場提携の店で買い物をすると駐車サービス券がもらえるようです。京成で買い物してもサービス券がもらえるらしい。
結構ややこしいので、詳しくはこちらをどうぞ。

水戸市商業・駐車場公社
京成百貨店 交通のご案内 >最寄りの契約駐車場


で、肝心の展覧会。
基本的に映画や展覧会はあまり情報を仕入れすぎない方が楽しめる、という持論があるのだが、今回はそれに見事に当てはまりました。
ところどころに心に引っかかる仕掛けがあって、それを抱いたまま最後までいくと「おお!」ってな具合になります。
これを楽しみたい場合、展覧会の案内も最初に渡されるギャラリーマップも一緒に渡される冊子も目を通さないこと。そしてできれば1時間6分とちょっと長い映画を観ることをお勧めします。
上映時間は 10:00/11:30/13:00/14:30/16:00 上手く合わせて見終わる技術も必要となる。
ま、最初に知ってても楽しめるっちゃ楽しめると思いますが。

本日はギャラリートークも行われていて、好きな作品を好きな角度から好きなだけ観ることが出来なくて、それがちょっと不満だったかな。
今回は学生さん達対象だったが、美術に対して考える、ということをしたこと無い人に短い時間だけ作品と対面し、感想を誘導するような方法はいかがなものか?と思うのだが、まあ考えを持つ、というきっかけにでもなればいいのかな。ちなみに水戸芸の企画展は現代美術しか扱わないのです。
過去、水戸芸で展示された作家・作品がいくつもあって、回顧展の趣もあり。
特にクリストのアンブレラは大学生の当時、現地(茨城県 里美村、日立市、常陸太田市)まで友人達と見に行った思い出があるので非常に懐かしかった。

あとはショップに立ち寄り、野点と屋台祭りのパンフが面白そうだったので購入。
京成で買い物して帰路へ。
高速代を浮かす為、ひとつ手前のICで下りる。
したら行きは平日3割引のところ、帰りは通勤割引が適用されて5割引になっていたので驚いた。
ETCを使いこなせるのはまだまだ先である・・・

水戸芸術館
「現代美術も楽勝よ。」
 会期:2009年8月29日(土)〜10月12日(月・祝)
 結構期限が差し迫っていた・・・

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土浦薪能

薪能
ひらたく言えば屋外で夜に薪というか篝火をつけて行う能である。

その昔、友人が新宿御苑でやる薪能の券をとったので見に行こうとしたら、雨で中止となりました。ちゃんちゃん。
そのリベンジというわけでは無いが、母が土浦薪能の券をもらったので9月28日見に行ってきました。
土浦の場合、天候がよければ亀城公園(きじょうこうえん)で、雨なら市民会館ホールでやることになっていたが、天気がよかったので無事公園で。ホールじゃ”薪”のイミ無いしな。

以前は無料で立ち見席(?)もあったらしいのだが、もの凄くうるさかったらしく不評のためか全席指定、券が無いと入れないようになっていた。とは言っても黒くて細かい網みたいなので仕切ってただけなので、後半になると外から見てる人もちらほら。そして小声でしゃべってるけどうるさいうるさい。というかスタッフがしゃべってたのか?外周に近い席だったので気になった。これはどうにかして欲しかった。

演目は狂言と能の二部構成。
狂言が「梟」 能が「殺生石」
狂言の演者が急病で代役と、イキナリなことから始まる。
始まる前に解説がアナウンスで流れるところが能楽堂などでやるのと違うところ。
狂言は話しとしては面白いが、間がそんなによくないので本気では笑えず。 人間国宝の舞台を何度も観ちゃってるからなぁ・・・

場所はこんな感じ。演目中は撮影禁止なので休憩中と終わってからと
土浦薪能.jpg

ブレブレ〜

亀城公園(来たのは実に中学の部活の試合以来だ)、土浦城址本丸内東櫓前 紫にライトアップ・・・
その前に能舞台。竹にぶら下がってる提灯には”土浦薪能”の文字。雰囲気ナシ。
その斜め前あたりに薪。開演後に点火式。
写真左手に黒い箱状のテントがあって、そこに幕を掛け演者はそこから出入りする。

舞台は煌々とライトアップされているので、薪のゆらめきが面に映るとか全くナシ!(望遠鏡で確認済)
これは立って撮影したが、地面にパイプ椅子並べただけの後ろの方の席だったので舞台はよく見えず。前の人の首振りに合わせて自分の首も右左。
段差をつけてもらわないとものすんごく見づらい。これで前も後ろも同じ金を取られるのだから、後ろの人達は可哀想です。

それにしても能の音や謡というのは、何故ああも眠りを誘うものなのか・・・頑張ったんだよ、一応頑張ったんだよ、でも首が落ちるのを止められないんだよ・・・
外の声が気になったおかげで目が冴えてちゃんと観られるようになったんだけどさ。
”不眠症の人には能の音楽を聴かせるといいかもしれない”と姉が申しておりました。

能の話自体は分かりやすいものだし、始まる前に解説があったので”今このあたりをやってる”というのが分かって飽きは無い。いや少ない。
殺生石の中で着替えて狐が出てくるところはやっぱり見応えありました。

衣装もそうだが殺生石に見立てた布も、模様が豪華で綺麗だった。
時折、サイレンや飛行機やヤンキーの車の音が聞こえる他は虫の声ばかりでいい雰囲気でした。ただ幻想的か?と問われればそれ程でもなかったかと・・・
松本城での薪能は良いという話しも聞くので、次、見に行くとしたらもっと人気のない薪の感じがしっかりした所に見に行きたいと思う。

土浦薪能2.jpg

舞台正面左手から、提灯と薪と


これもブレブレだ〜



土浦市内も来週の花火大会のほうが盛り上がっているようである。
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笠間行き

展示が終わって、これまで行けなかった展覧会などを見に行く。
笠間の県陶芸美術館で行われている「伊藤公象展」(6/21まで)もそのひとつ。

益子には何度か行ったことがあるが、笠間はなんと初である。
県内なのだが意外と遠くて、実は上野のほうが近かったりするのだ。


行きは高速を使い、松本行きで味をしめたパーキング・サービスエリア寄り。
(ETCどころかカーナビも無いので、途中で道を確認しないとキケン。そのうえ松本からの帰りは眠くて眠くて・・・休憩しないと事故る)

全部に寄っている暇はないので、PAひとつとSAひとつ。
千代田PAはコンビニになっているところで、面白味が無かった・・・
友部SAは「コレ!」といった目玉は無いが、友部限定の豚メンチカツが美味しかった。挽肉ではなく薄切り肉の小さめのが入っていて、柔らかくて美味♪
牛メンチカツと豚・牛まんはその場に無かったので次回期待。


陶芸美術館はかなり大きく、企画展のチケットで常設展も見学可でした。
屋外展示もいくつかあるので、係りのひとに聞いた方がベター。
警備員にマークされるくらい、怪しいほど見まくりました。

伊藤公象展と同時に行われている「やきもの色百科」(こちらは8/23まで)も興味津々。
25人の作家がそれぞれ作品を展示・解説していて、技法や焼成温度を紹介している人もいるのですが、陶芸用語はさっぱり・・・陶芸の友達連れてくれば良かったなー。

美術館は「笠間芸術の森公園」内にあるのですが、ここがまた広い広い。
陶芸祭のときはどんだけ作家と来場者がくるんだか・・・
益子と同じで春と秋に陶芸祭があるので、秋は笠間に行ってみようかな。

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